引用聖句：出エジプト記32章32節
ヨハネの福音書12:24
ローマ人への手紙9:3
イエス様は弟子たちを人を漁る者としてお用いになるために従うようにと弟子たちに呼びかけたとき、弟子たちは自分たちの今まで大切にした網を捨てて、妨げとするもの全部捨てたのです。 パウロもまた自分の網を捨てたと言えます。「私にとって得であったこのようなものをみんな私はキリストのゆえに、損と思うようになりました。」 考えられない奇蹟であり、変化です。みことばは言ってます。 ゼカリヤ書4:6
「わたしに従いなさい。わたしはあなたがたを人間をとる漁師、人間を漁る者にしよう。」とイエス様は呼びかけておられます。 ひとりの人がイエス様を第一にすると、それはほかの人々にも広がってゆくということを私たちは何度も経験しています。 ひとりの人がイエス様のために失われたたましいを獲得しようとするとその波紋は次々と広がり、ほかの人々も突然同じ目標と願望を持つようになります。 イエス様の前に大いなることを期待しつつ立ち続ける者は、ほかの兄弟姉妹もまた同じ霊によって捕らえられるということをやがて経験するようになります。 だれでもが影響を及ぼす者です。自分自身を大切にしようとする者はほかの人もまた自分自身を大切にするようになり、それによって死がはいりこんでしまうということを経験します。 今読んでもらいましたヨハネの福音書12章24節にイエス様は言われました。 ヨハネの福音書12:24-25
イエス様がわれわれを導きたいと思っておられる道は長ければ長いほど狭く、十字架まで続いています。 自分のいのちを愛する者。自分のものに固執する者。自分自身を否定する備えのない者は霊的な障害者になってしまいます。 だからいつも覚えるべきことは、イエス様がわれわれにお与えくださったみことばは、目に見える世界のあらゆる現実よりも信じるに足るものとみなされます。 私たちの主イエス様はみことばを成就するために自然法則全体をも打ち破ることがおできになるということを覚えましょう。 また私たちの主イエス様はご自分の約束を決して破りません。イエス様はすべての力を握っておられ、イエス様のみことばは永遠の真理ですから必ずみことばの通りになります。 この信頼を私たちは必要としてるのではないでしょうか。 間違った謙遜さ、すなわち不信仰によって私たちは主の御名を汚すことになります。イエス様のために生きる備えのあるところでは歓喜の喜びがわれわれの心を満たし、それは革命的な働きをします。 われわれの周囲は急に聞く耳を持つようになり、飢え渇きを感ずるようになります。そして私たちは備えられた心に福音を、主イエス様を宣べ伝えるチャンスと可能性を持つようになります。 「あなたの信じた通りに信ずると神の栄光を見る。信ずると神の栄光を見る。」と主は約束しておられます。 主に用いられるための持つべき精神とはいったい何なのでしょうか。この大切な問いについて少しだけいっしょに考えたいと思います。 前に読んでもらいました個所を通してわれわれは、ふたりの主によって用いられた人々が、すなわちモーセとパウロがどのような精神で奉仕したかがよくわかります。 モーセとパウロはおのおのの旧約聖書と新約聖書を代表する偉大な信仰の人でした。ですからこの二人が主に仕える奉仕に対してどんな態度を取っていたか考えることは非常に大切なのではないかと思います。 私たちは一人残らずイエス様に仕え、イエス様に用いられたいと願ってるのではないでしょうか。ですから正しいご奉仕の精神を心の目を開き、知ることが必要です。 前に読んでもらいました個所は、確かにモーセとパウロのことばなんですけど、二つとも原語では祈りのことばです。このことばを通して主のみこころにかなった奉仕の精神がどんなものであるか知ることができます。 このみことばを読んでいきますと、直感的にピンと来ることは、このモーセ、またパウロもまったく自分に死にきっているということではないでしょうか。 モーセは同胞のためなら、いのち文から、私の名が消されても構わないと言っただけじゃなくて思っただけじゃなくて、主に向かって祈ったんです。 そしてパウロは腹からの民なら自分はのろわれても構わないと祈ってます。 この二人のようにおのれに死にきった人がほかにいるのでしょうか。この二人の主のしもべはまったく自分を忘れていました。 自分の目的も自分の願いも自分の利益も全然頭の中にありませんでした。主に選ばれた信ずる者、すなわちまことの教会がモーセとパウロのすべてでした。 自分の祝福、自分の義、自分の誉れ、それらは全然二人にとっては問題ではなかったのです。別の言葉で言いますならば、主の教会は、主にある兄弟姉妹はモーセとパウロのいのちであり、すべてでした。 この二人は自分の持ち物、自分の時、自分の力、いのちは主のからだなる教会のためにあるのだ。主にある兄弟姉妹のためにあるのだと堅く信じていました。 もし信ずる兄弟姉妹が霊的に成長せず、悩みを持ちながら、その前に立ちはだかってとりなし、守ることができないなら、自分の生き甲斐はないとこの主のしもべたちであるモーセとパウロは信じたのです。 これこそまことの主のしもべの心のあり方であり、また主がわれわれにも与えたいとしておられる精神です。 ちょっとだけ四つの点について簡単に考えたいと思います。 第一番目。モーセとパウロの内に宿ったキリストの霊。 第二番目。主のご目的を実現するための戦い。 第三番目。すべてをささげることの必要性。そして、 第四番目。まことの奉仕に必ずともなう火のような試みについてちょっとだけ考えたいと思います。 もう一回出エジプト記の32章32節をお読みいたします。 出エジプト記32:32
とモーセは祈ったのであります。パウロの持っていた精神はもちろん同じものでした。 ローマ人への手紙9:3
と。もちろん彼らは立派だったよりも彼らは主の霊によって捕えられてしまった。主の霊に満たされた二人でした。 ですからモーセとパウロの内に宿ったキリストの霊こそが二人を用いることができたのです。 モーセとパウロの祈りを読むと、二人には色々な点で共通してるところがあるとわかります。二人の祈りに導かれた原因は結局信ずる者の罪でした。 イスラエルの民、主によって特別に選ばれた国民はエジプトの国から救い出されました。 これはもちろん新約聖書では主に選ばれて罪赦され、救いの確信をいただいた主イエス様を信ずる信者を表わしています。 主なる神のあわれみによりエジプトから救い出されたイスラエルの民は、経験した主の大いなる救い、解放、また恵みを間もなく忘れちゃった。 モーセがシナイ山にはいってる間に、40日間だったんですけども、とんでもないことになってしまったのです。 モーセの来るのが遅いと言って、荒野の導きにより金で子牛の偶像を作り、これはわれわれをエジプトの国から導き上った主であると言って、子牛を礼拝するといったことをしました。 ちょっと考えられないことです。モーセは罪を犯したこの民のために祈ってます。心から叫んだのです。主のもとに帰って、そして言いました。 出エジプト記32:32
そしてローマ人への手紙9章を読みますと、同じようなことが書かれています。 イスラエルの民は主から離れ、主にそむき、ついにひとり子なる主イエス様を十字架につけてしまい、大きな考えられない罪を犯してしまったのです。 この恐るべき罪を犯した民のためにパウロは心から祈り、叫びました。 ローマ人への手紙9:3
とあります。 この祈りを読んでいきますとモーセとパウロは、愛するに価する者のためにとりなしてはいません。悪魔との結び付き。罪を犯して愛そうにも愛することのできないような人々のために祈ってるのです。 これを考えるとき、私たちの心に何か教えられるものがないでしょうか。 私たちが愛して、その愛に応えてくれる人々のために奉仕することとは簡単です。モーセとパウロの場合は違いました。まったく違いました。 モーセとパウロの愛に全然応えてくれない民を愛して、愛して、愛し抜いた二人でした。私たちも主のもとから離れている兄弟姉妹に対してそういう心の態度を持ちたい。持つべきなのではないでしょうか。 モーセとパウロにはそのほかにも共通している点があります。それはモーセもパウロも心からその人々を愛して、すべてをささげたために誤解され、いじめられたという点です。 モーセはイスラエルの民をエジプトから解放しようと思い立ったとき、民に誤解され、自分の身に危険を覚えて逃げなければならなかったのです。 また民を導いて荒野の上をさまよった40年の間、モーセはどれほど民に誤解され、民から苦しみを受け、民のために悩んだかわかりません。 パウロの場合もモーセと同じでした。信仰を同じくするイスラエルの民によっていじめられ、迫害され、誤解され、悪者のように取り扱われたのです。 けど、この二人の主のしもべは自分を理解してくれない人々のために自らの生涯を与え尽くし、ささげ尽くしたのです。 モーセは自分をいじめ抜いた民であることをよく知りながら、主の前にとりなすようになったのです。 出エジプト記32:32
彼らの罪を赦してやってくださいと祈るモーセの心の内にはイスラエルの民に対する苦々しい思いは一つもありませんでした。 それでパウロも結局主の前にひれ伏し、もしできることなら、私の同胞、肉による同国人のために、この私がキリストから引き離されて、のろわれた者となることさえ願いたいのです。 これこそ主の与えようと望んでおられる精神であります。これこそがイエス様の精神です。 イエス様はのろいとなってくださいました。これは何というご奉仕でしょう。われわれの罪のために父なる神は主イエス様を捨てて、御顔をそむけられたのです。 イエス様は一番辛いそのことにも耐えてくださいました。またイエス様はご奉仕の間、多くの人々にいじめられ、責められ、誤解されどおしでした。 ご自分を誤解し続けた兄弟たちのために、十字架上の断末魔の苦しみの中でイエス様は叫んだのです。 「わが神。わが神。どうしてわたしをお見捨てになったのですか。」と祈りをささげました。けれどもイエス様は自分を見捨て、自分の選んだ人々に対して兄弟と呼びかけるのを恥とされなかったのです。 これがイエス様の精神でした。イエス様は愛され、価値のないわれわれのためにのろいとなってくださいました。このイエス様の霊はパウロの内にも生きていました。 パウロはやはり民のためなら、この身はのろわれても構わないと祈ってます。私たちはこの主の標準からなーんと遠く離れていることでしょうか。 今までモーセとパウロの内に宿ったキリストの霊について考えたんですけど、第二番目、主のご目的を実現するための戦いについてちょっとだけいっしょに考えてみたいと思います。 ここまで出エジプト記32章とローマ人への手紙9章からモーセとパウロの祈りを考えて来ましたが、ここでこの出エジプト記32章とローマ人への手紙9章の前にどのようなことが起こっていたのかちょっと見てみたいと思います。 出エジプト記の31章は本当にまったく違うすばらしい章です。モーセはシナイ山にはいり、そこで主と親しい交わりをもち、主から幕屋の雛形を見せられました。 シナイ山は啓示の山です。啓示された幕屋は、主イエス様を象徴するものです。主はご自分の住もうとされる幕屋の模範をモーセに示されました。 主はモーセに示された幕屋に住み、ご自分の栄光を現わしたかったんです。モーセにとって幕屋が上から示されたということはすばらしい体験でした。けど示された幕屋の建設はすぐにはできませんでした。 32章を見ると、民が罪を犯して堕落したことが書かれています。モーセにとってはこれは非常な悩みであり、苦しみであり、また戦いでした。 主のご目的を実現するにはいつも戦いがともないます。 同じくローマ人への手紙8章を見ると、これもまた出エジプト記32章に劣らずすばらしい章です。このローマ人への手紙8章1節、2節読みましょうか。 ローマ人への手紙8:1-2
ローマ人への手紙8:17-18
もうすばらしい告白なのではないでしょうか。 ローマ人への手紙8:28-30
ローマ人への手紙8:31-39
この個所は聖書の中でもっともすばらしい個所の一つなのではないでしょうか。 このローマ人への手紙8章を読んでいきますと、私たちは高いところへ思わず知らず引き上げられて行くような気がします。この章を読んでいきますと、主の永遠からのご目的が明らかになります。前に読みました箇所ですね。 ローマ人への手紙8:29
これが主のご目的です。さらに続いて12章。同じくローマ人への手紙12章の4節、5節には、ご目的の実現について書かれています。 ローマ人への手紙12:4-5
と。けどこのローマ人への手紙8章と12章の間には非常に暗いことが書かれています。 イスラエルの民が主を離れ、油注がれた神の御子である主イエス様を十字架につけて殺してしまった。悲しむべき陰惨の出来事が書かれています。 モーセとパウロは二人ともすばらしい神の奥義を上から示しています。 すなわちモーセは神の家、住まい、幕屋を教えられ、パウロは神の宮、まことのからだなる教会を教えられています。けど二人ともこの主のご目的を示されて、それを実現するまでの間には非常な戦いがありました。 それは主のご目的が達成されるための激しい戦いだったのです。 出エジプト記の32章を見ると悪魔は、荒れに荒れて主のご目的をダメにしてしまおうとしていることがよくわかります。 偶像礼拝の霊がイスラエルの民の中にはいって来た。民は木の牛に礼拝をささげました。まことの神から離れてしまったのです。悪魔は今われわれの生まれながらの性質を用いて、主のご目的を実現させないように働きかけています。 もし自分の弱い点にお気付きなら、そのまま主に新しくすべてを・・・ (テープ A面 → B面) ･･･あわれむべき者であり、目の見えない者であり、裸の者ですと書いてあります。 主にすべてをささげ、われわれのうちに私たちを通して主に働いていただきたいものです。 主の宮がいったいいつ建てられるようになったのでしょうか。恐ろしい戦いのあとでした。すなわち偶像礼拝者をのぞくという恐ろしい戦いのあとでした。 モーセとレビの子たちは偶像を拝んだ人々をのぞかなければならなかったのです。ちょっと大変なことです。 この出エジプト記の32章の25節を見るとわかります。 出エジプト記32:25-29
われわれの場合も同じだと信じます。心の偶像が取り除かれ、自分の利益、自分の考えを主の御前に恥じるようになって初めて、主の宮が建てられていくのです。 それまでの間には戦いと悩みがあります。パウロはガラテヤ人のためにこの戦いを戦いました。ガラテヤ人への手紙を読むと、パウロがガラテヤ人のために恐るべき戦いをしたことがわかります。 ガラテヤ人は誤ったユダヤ教に足を踏み入れてしまい、掟に縛られ、その霊的状態は荒野をさまよったイスラエルの民のように荒れに荒れてしまいました。 主のご目的が実現されていくところにはいつも戦いがあります。主のご目的はご自分の住む家であるまことの主イエス様のからだなる教会を建て上げることです。 エペソ人への手紙の1章23節に次のように書かれています。 エペソ人への手紙1:23
徹頭徹尾、主のものです。 エペソ人への手紙1:23
とあります。この教会が実現しますと、あらゆる問題は解決するようになります。 けどこの教会が建て上げられていくには、多くの悩みや苦しみや誤解が伴なうでしょう。けど、栄光に満ちた主の教会が建て上げられていくことをもちろん信じています。 今まで私たちは二つの点について考えました。すなわちモーセとパウロの内に宿ったキリストの霊について。二番目。主のご目的を実現するための戦いについてでした。 第三番目は、すべてをささげることの必要性についてちょっとだけいっしょに考えてみたいと思います。 主のご目的を私たちは上から教えられて知ってるのでしょうか。主がモーセとパウロに示されたように、私たちにももうすでに示してくださったのでしょうか。 そしてその主のご目的が達成されるように私たちのすべてをおささげしてるのでしょうか。すべてを主におささげすることとは本当に大切です。 すべてのささげようとするとき、自らの利益、立場、名誉それらのものはどこかへ行ってしまいます。 主のご目的が何であるかを心の目で見て、すべてを主におささげするとき、教会がその人のいのちとなり、すべてとなるはずです。 モーセはイスラエルの民を思い、主の教会を思うあまり、主の御前に心を注ぎ出して祈ったのです。 出エジプト記32:32
イスラエルの民が立ち直るか、または自分がダメになるかどちらかを主に迫っているモーセの姿が目に映るような気がします。 すべてを主にささげ、主の家を思うとき、二つの道を選び取ることはできない。私たちを通して主の家が建て上げられるか、または私たちがダメになるかのどちらかです。 主がわれわれを通して思うがままに働くことができるように自分で何か役割を演じようなどとは思わないようにいたしましょう。 自らは何の価値もない者です。モーセはこの祈りの中で言っています。「自分は価値のない者だ。私の救いや私のいのちは必要ではない。」 またパウロは、「もし主のみこころが信ずる腹からのうちになされていかなければ、私は何のために救われ、何のために生きてるのかわからない。」と言ってます。 主は主のみこころを全部を教会に、イエス様のからだなる教会に傾けておられることを明らかにしたいのです。 私たちはなぜ救われたのでしょうか。何かを得るためなのでしょうか。いつか天国にはいるためなのでしょうか。それから色々な祝福をいただくために救われたのでしょうか。 確かに多くの人々はそのために救われたと考えてますけど、本当は違う。私たちは主のご目的を成し遂げる主のしもべとなるために救われたのです。 この主のご目的を成し遂げるには色々な値を払わなければならない。 主の家を建て上げるという主のご目的を成就するためには、いのちをもささげなければならない。イエス様はマタイの福音書16章の25節を見ると次のように言われました。みな暗記してることばです。 マタイの福音書16:25
とイエス様は約束してくださったのです。主のからだである兄弟姉妹のためなら死もいとわない。兄弟姉妹は自分のすべてであると思うまでに、イエス様と一つになってるのでしょうか。 私たちは主の家である教会、主にある兄弟姉妹がひとりひとりのすべてとなっており、この霊的知識がいのちとなってるのでしょうか。 この主の家を建て上げたいという願いはモーセとパウロのすべてでした。 この二人は合否に際しても自分の名誉を求めず、ただただ主を思い、エペソ人への手紙5章の27節のように、主の教会を建て上げるためにいのちをかけていました。 エペソ人への手紙5:27
とあります。もう一ヶ所ちょっと見てみましょうか。コリント人への手紙第IIの11章の2節。パウロの心とはどういうものであったか。これを読むとわかります。 コリント人への手紙第II、11:2
とパウロはコリント人に書いたのです。 このコリント人とは確かに導かれ、救われたのです。救いの確信をもっていたのです。「われわれの国籍は天国です。」と確信したのですけど、なかなか成長しなかったのです。パウロの悩みの種でした。 パウロと同じようにこの目的をもって奉仕しなければ、主は私たちを悲しく思われることでしょう。 主はモーセやパウロと同じように、われわれを通してご自分のご目的を達成させるために私たちを救ってくださったのです。 このように主に仕える準備が整ってるのでありましょうか。このまことのご奉仕は死に至るまで従順に主にお従いしていく奉仕です。 今まで、モーセとパウロの内に宿ったキリストの霊。二番目、主の目的を実現するための戦い。 そして三番目、すべてをささげることの必要性について考えましたし、最後に短く、まことの奉仕に必ずともなう火のような試みについて考えたいと思うんです。 主のしもべたちは特別に激しい試みに会ったことがあると告白しています。私たちが救われるためには苦しみがありません。 救われるためには私たちは何の値も払いませんでした。けど救われて、神の子として歩み始めたそのときから、色々悩みが、また苦しみが襲って来たのではないでしょうか。これはいったいどういうわけでしょうか。 それは私たちがただ救われるために救われたのではなく、主に仕えるために救われたからです。私たちは主に用いられるしもべとなるべきです。 けど自分を無にしない限り、主のしもべとなることはできません。自分を無にするには、激しい試みを通されなければなりません。 何と多くの自らを喜ばせ、自らを愛する心がわれわれのうちに残ってることでしょう。ですから主はご奉仕を妨げるわれわれの自我を取り除くために、色々な悩みや苦しみの中を通されるのです。 私たちは偉大な主の遣い人であられる主イエス様を見上げましょう。 結局、「イエスから目を離さないでいなさい。」と命令されています。衣を脱ぎ、帯を締め、タオルを手にし、桶を持ってまわって弟子たちの足を洗ってくださったイエス様を見上げたいものです。 これは本当にしもべの、当時の奴隷の仕事でした。イエス様はおのれをむなしくされたのです。自らの名誉も名前も利益もお考えにならなかったのはイエス様です。 これこそまことの奉仕の精神です。マタイの福音書の20章の28節を見るとイエス様は次のように言われました。 マタイの福音書20:28
これはイエス様の証しです。イエス様はまことの神のしもべでした。私たちもまことの主のしもべとなるためにはすべてを主におささげしなければならないはずです。いのちさえささげなければならない。 すなわち自分の自我をささげなければ、自分の意思をささげなければならない。それがために多くの苦しみや困難を通らなければならない。 この試みを通ったとき、まことの主のしもべとなっていくのです。 民数記の12章3節に、短い文章なんですけども、モーセについて次のように書かれています。 民数記12:3
と書いてあります。ご存知でしょ？モーセは人を殺したんです。非常に短気で・・・。けども彼は主の恵みによって、非常に謙遜になったとあります。 モーセがこうまで言われるようになるまでには、想像に絶する試みを通されたのです。そして歴代誌第Iの6章49節、モーセについて書かれています。ひと言葉だけなんですけども。 歴代誌第I、6:49
御霊は神のしもべモーセとモーセを呼んでいます。 同じ御霊はパウロに対して、イエス・キリストのしもべパウロと呼んでいます。パウロは地にひれ伏し、心から祈りました。 ローマ人への手紙9:3
と言ってます。これが主がわれわれにも与えようと望んでおられるご奉仕の精神であります。 |