引用聖句：イザヤ書6章1節-8節
私は今日ここでお話をするように頼まれた時、すぐにお引き受けいたしました。そのおもな理由は、ここお茶の水はそれほど遠く離れてはいないということでした。 最近私は、ご奉仕のための大部分のご招待をお断りしてまいりました。それはひとえに、そのための時間が全然ないからでした。私たちはみな非常に忙しく、緊張した生活をしています。ですから一番大切なことのために、時間を使わざるを得なくなります。従って大切なことや、必要なことが、すべてその時に成され得るということは不可能であって、一番大切なことだけしか行なわれません。 私たちはドイツに戻る時、あまり喜んでは帰国いたしません。というのも日本では私たちがドイツにいる間に、非常に多くの人たちが信仰に導かれるということを考えるからです。 今日のこの日が、永遠の実を結ぶ時であり、私たちがここにいることが無駄ではないということが、私の祈りです。 私はまず最初に、誰をも非難したり攻撃したいとは思っていない、ということを意識的に強調いたしたいと思います。これから語られることが、少しでも何らかの形で、深く考えるきっかけとなることができ、「おお主よ。あなたお一人によって導かれ、用いられたいと思います。」、と私たち全員が全く新たに言うことができれば幸いです。 私はよく次のように尋ねられます。「『吉祥寺』においては、何か他の教会と違ってるのですか」と。 その答えを簡単にまとめてみると、次の5つの点をあげることができるでしょう。 まず第1に、私たちは一人の牧師を持っていませんが、多くの牧師すなわち、多くの牧会する兄弟たちを持っています。 誰も「先生」とは呼ばれず、私も、大学教授も、医者も、「先生」とは呼ばれません。すべての人が「兄弟」「姉妹」と呼ばれています。 ある先生は、ドイツのベルリンでの最初の伝道者大会で次のように言いました。「日本の伝道にとってのおもな妨げは、牧師制度である」と。 もちろん彼は、「牧師たちが正しくない」と言おうとしたのではなく、よく知られた「万人祭司制」と対立する「ワンマン体制」、すなわち「単独牧師制」は日本で非常に強く、牧師と平信徒の間の違いが非常に大きいのです。 私たちは、吉祥寺で日曜日のご奉仕をも行ない、実際に牧会のご奉仕を行なう兄弟を15人以上も持っています。その兄弟たちは、公に定められた称号ではありませんが、誰でも悩みや問題がある時には、誰のところへ行けばよいかを知っています。聖書の学びをする兄弟の数は、だいたい40人です。 第2に、私たちは会員制度をとっていません。洗礼を受けた人たちも集会の会員ではありません。 会員制度はしばしば変なものになってしまいます。すなわち霊的な交わりが、しばしば組織的な関係になってしまうのです。私たちは、人々に対して決して次のようには言いません。「あなたは礼拝に来るべきです」と。 しかしそれだからこそ、みんな喜んで集会に来るのです。毎日曜日、約300人の人が集まります。もしも全員が来たならば、450人を超えるでしょう。しかし日曜日に来ることを許されないご婦人たちは、毎週火曜日に集まりますが、その数は100〜150人の間です。 第3に、私たちは月定献金制度を持っていません。私たちは新しく集会所を建てて多額のお金を必要とした時でさえ、意識的に「献金した人の名前を書かないように」と注意しました。 主にささげられるものは会計担当者も、他の人も、知る必要がありません。 第4に、私たちは毎週日曜日に聖さん式を行なっています。それは礼拝の中心です。 私たちは特別のプログラムを持たず、誰でも自由に祈ることができますし、みことばを読むこともそれについて何かを語ることも自由です。中心は主イエス様であり、ゴルゴタの救いのみわざであり、そのために感謝と賛美がささげられます。 毎週日曜日、救いの確信を持っていない者は礼拝にあずかれず、すなわち聖餐式にあずかれず、いかなる未信者も献金することは許されていないということが、繰り返し公にのべられます。 したがって礼拝とは、福音集会ではなく、説教ではなく、救い主に向かっての祈りと賛美であり、聖書の学びは1時間後に持たれます。 第5に、あらゆる信者、全てのキリスト者は福音を宣べ伝える者です。この点については特に詳しく、立ち入った説明をしたいと思うのですが、それというのも多くの教会がその点で問題を持っているからです。 その前にみことばを一箇所、ヨハネの黙示録5章から見てみることにしましょう。 ヨハネの黙示録5:11-14
とあります。この「大いなる群集」の中に、私たちも一緒にいることでしょう。この将来の希望は現実となります。そして「大いなる数えきれないほどの群衆」は、主イエス様を礼拝し、賛美するでしょう。 現在は「恐れるな。小さな群れよ。あなたがたには与えられるであろう」という言葉が当てはまるかもしれませんが、将来は決して「小さな群れ」ではなくなります。主なる神の目標は「小さな群れ」ではなく、「数えきれないほどの、まことの礼拝者の群れ」です。 この20世紀における最大の出来事の一つは、中国のウォッチマン・ニーと彼の同労者たちによって中国で成された仕事です。それは部外者から「小さな群れ(Little Flock)」と呼ばれました。しかし至るところで光を与え、いのちを運ぶ者として光り輝く教会が発生しました。いわゆる「小さな群れ」は、非常に大きなものとなったのです。 悪魔は総攻撃を開始しました。1万人の宣教師は国外退去をさせられました。わずか1日で49万人のキリスト者が殺されました。信者の数はその当時、中国全体でだいたい100万くらいでした。しかし今日2,500万人の信者たちが家庭集会で集まっています。 「成長」は主なる神の切なる願いであり、目標です。それですから私たちの主は、一粒の麦として死んでくださったのです。たくさんの実が発生すべきです。大いなる獲物がもたらされるべきです。 少ないもので満足する者はわざわいです。実を結ばなければ未信者の無関心さとか、その地方のひどさなどが指摘されます。そしてまた謙遜深いように、「数が問題ではなく質が問題である」ということが言われるのを何度も耳にします。 しかし主イエス様が絶えず新しい人を導かなければ、質もまた大したことはないとはっきり言えます。 いずれにしても神の言葉である聖書は、私たちに数をあげています。私たちの主は決して12弟子だけで満足はなさいませんでした。それから少しして70人の人をお遣わしになり、五旬節には1200人の人を通して同じ日に3,000人もの人々が、「自分は主イエス様のものである」と告白して洗礼を受けました。 それからすぐ後にさらに5,000人の人が主イエス様を信じ受け入れました。初代教会は絶えず成長し増え続ける教会でした。 使徒の働き1:8
とありますが、これは主イエス様のご命令であり、約束でありしかも30倍、60倍、いや100倍の実がもたらされるという目標を持っています。 私たちは、主がもっと大いなることをなさりたいと願っておられるというミッションを持つ必要があります。もしも私たちが今までの状態に満足してしまうならば、主は深く悲しまれることでしょう。 1億3,000万人の日本人が、主のために福音を聞くということが私たちの切なる願いであり、また祈りでもあります。そのための大切な要素は、全国における「諸教会の健全な成長」であり、それに比べればいろいろな個別活動の特殊な働き、たとえば「ラジオ伝道」「学生伝道」「文書伝道」などは、そんなに大切であるとは思われません。しかし誤解なさらないでください。一言付け加えさせていただきますと、上にあげたような様々な個別活動を通して福音に飢え乾く心を起こされた人が近くの教会に行き、そこでつまずいてしまって福音から離れてしまう、という人の数は数えきれないほど多いからです。 したがって両方のことを考える必要があるのですが、その場合「健全な教会の成長」の方が重要性が大きいと言えましょう。実際初代教会は、「ラジオ伝道」「テレビ伝道」「学生伝道」などをしなくても、非常に早くしかも大きく成長しています。 どうしても必要で大切なことは、主イエス様を信ずる者の心からの一致です。現在のように混乱したバラバラの分裂状態が一般的となっている時代においては、心からの一致・協力ということは、何という素晴らしことでしょうか。 もう一つの箇所を、励ましの言葉としてお読みしたいと思います。 イザヤ書45:1-3
そして私たちの信仰に応じて人々の心は開かれ、信仰に導かれるようになります。主なる神の大いなる奇跡的な働きによって、人間の心の戸が開かれます。 ご存知のように、現代は「孤独」「独りぼっち」「単独」の時代です。 去年、西ドイツのガイスヴァイトという町の、一人の兄弟と一緒に一組の老夫婦を訪問しましたが、この老夫婦は健康上の理由でもはや集会に行くことができないでいます。私たちが訪問するとその老夫婦は、「私たちは全く無視されて、忘れられてしまったのではないかと思いました」と言いました。 38年の長い間ベテスダの湖のほとりで病を患っていた病人は、主イエス様に言いました。「私を助けてくれる人は、一人もいません。私のことを配慮して心配してくれる人、私を助けてくれる人は本当に誰一人いないのです」と。 すでに3,000年前に詩篇の作者はかく記しました。誰一人私のたましいを配慮してくれない。 詩篇142:4
と。 現代の大きな病は「孤独」です。人間は、人間を独りぼっちにさせてしまいます。人間は自分のことばかりを考えます。「私は弟の番人なのでしょうか」というカインのような態度が、今日当たり前のことになってしまっています。 前に申しましたように、キリスト者にとって最も大切なことは、一人一人が強い責任感をもって伝道のわざに励むことです。しかも家庭を通しての伝道が、特に重要な意味を持ってることに注意いたしましょう。 そこでこれからお話する内容の主題は、「伝道活動における家庭集会の重要性」といたしたいと思います。 もちろん言うまでもなく、家庭集会は目的のための手段にすぎないものです。人に福音を宣べ伝えるための手段としての家庭集会でありますから、伝道活動の方が家庭集会よりも大切なことは明らかです。 主イエス様のためにたましいを獲得するのです。これこそが目的であり、ただ一つの目標です。 ここで2つの問題について考えてみたいのですが、この問いに対してはあらゆる時代のあらゆる信者が同じ答えを出しています。 第1の問いは、「あなたの人生の最も大切な経験は何か」ということです。その答えは、主イエス様との出会い以外のなにものでもありません。 2番目の問いは、「人間に与えられうる最も大切な助けは何か」という問いです。その答えは、また再び同じように、主イエス様を知ることができるように、人間を助けることです。 そこでさらに3つの点についてご一緒に考えてみましょう。その3つの点というのは、ある程度まで家庭集会の前提条件となるものです。 第1点は、召しにふさわしく歩もうとする意欲。 第2点は、証し人としていこうとする意欲。 そして第3点は、幾人かでも獲得しようとする意欲です。 それではまず、第1点から見てみましょう。「召しにふさわしい価値ある歩み」が、ここでは大切です。 たましいを獲得することは、あらゆるキリスト者にとっての神の使命です。あらゆるキリスト者は、この最も大切なご奉仕のために召し出されています。 しかし小羊であるイエス様のために、たましいを獲得したいというこの上もない情熱を、本当に知っている人は極めて少ないということは驚くべきことです。多くの信者たちは、自分の仲間や近所の人のたましいの救いに対して、全然責任を感じていません。 エゼキエル書3:18
という言葉は、私たちに大変な責任を驚くべきほど冷静に、また挑戦的に示しています。それではそうした無関心さの原因はいったい何でしょうか。 第1は、認識不足。 第2は、配慮不足。 第3は、想像力不足です。 第1は、認識不足です。 人間は失われた者であり、悔い改めたくないたましいは全て滅びにいたるという認識に不足していることは、多くのキリスト者の特徴ではないでしょうか。 それから次に、失われた者の運命に対する配慮不足があげられます。 主イエス様は、一人一人に配慮してくださり、涙を禁じることができませんでした。なぜなら主は、救われていない人の危険と滅びをごらんになったからです。 救世軍のブース将軍は、あるとき救世軍の一人から「仕事があんまりにも大変で、全然成長ができない」という知らせを受け取りました。すると将軍は、「涙をもってやってみてください」と答えました。 その人は言われた通り涙をもって仕事に励みました。その結果は素晴らしいものでありました。すなわち、主は祝福することができ、多くのたましいを獲得することがおできになったのです。 そして最後に、一つのたましいの価値についての、想像力の不足があげられます。 主イエス様は、人間のたましいを非常に価値のあるものとして尊重なさいましたので、たましいを滅びから救うために主は喜んで天の栄光を捨てて、この地上の貧しさ・悩み・恥・死の苦しみを受けてくださいました。 一つのたましいの価値が、それほど高価なものであるならば、その救いのためにはどれほどの距離も遠すぎることはなく、どれほどの重荷も煩わしくなく、いかなる配慮も大きすぎず、いかなる仕事も難しすぎることはありません。 ダビデ・レイナードは次のように告白しました。「私は主の栄光のためであれば、駄目になってもかまいません。どこでどのように住んでいても、どのような困難を経験しようとも、それがキリストのために、たましいを獲得するためであるならば、どうでもいいことです」 こうした態度の結果は、インドにおける素晴らしいリバイバルでありました。 そして「召しにふさわしく歩むこと」のできる人は、一つのたましのはかり知れないほどの価値を知っている人だけです。 主によって非常に用いられた伝道者ムーディーは、そのような人の一人でした。彼はたましいの救いについて、次のように告白しています。 「私は確信する。すなわち一人の天使がこの地上から天国へ飛んで帰り、そこで次のように語り告げるとします。すなわち、『地上には、貧しくてぼろきれをまとった若者がいるのですが、彼には父親も母親もなく、誰一人彼のことを心にかけてくれず、永遠にいたる道を示してくれません。』 そして主なる神が、天使たちに向かって、『あなたがたの中で、誰が50年間罪にまみれている地上に飛んでいき、この一人の若者をイエス様のみもとに導く備えがあるか。』と尋ねる時、天国にいるすべての天使は喜んで行くことでしょう。 いと高き方のご臨在していらっしゃるところにいるガブリエルでさえ、この大いなる幸いにあずかるため、『私の崇高な素晴らしい地位を捨てることをお許しください』と言うでしょう。一人のたましいを悪魔の支配している王国から、天の素晴らしい光へ導く器として神の御手の中にいることほど、大いなる栄光はありません」 われわれの必要としているものは、失われたたましいのための燃える心です。 スポルジョンは次のように証ししています。「私は生まれてはじめて、一人の人間の失われたたましいを主のみもとに導くということを経験した日ほど、あふれるばかりの、言葉に言い表わせない幸福感を経験したことはありません。若い母親は、最初の子どもが生まれた時ほど、嬉しい時はないでしょう。また兵隊は激しい戦いによって達成した勝利を大いに喜ぶことでしょう。 しかし主イエスのために、一つの失われたたましいを獲得することはそれらに勝る喜びなのです。ですから私は、一人の失われたたましいを獲得することが、最も素晴らしい事だと確信するのです」と。 続いて一人の無神論者の言明についてみてみましょう。「もしも私が宗教家であるならば、この人生における私の信仰の認識と実行が、死後のいのちの運命に根本的な影響を及ぼすということを、本当に真実をもって全く確信して、徹底的に信ずるでしょう。 宗教は私にとってすべて。文字通り『すべて』を意味するでしょう。この世の喜びを、私は無価値な『くず』としてわきに押しやってしまうでしょう。この地上の追求は、私にとっては愚かなことであり、この世的な考えと感情は全く無価値なものです。 私の最初の思いは、朝目覚めても『宗教』であり、同じように夜眠りにつくときにも宗教でありましょう。私は目に見えるもの、この世の宝よりも、朽ちることのない天の宝のために働くでしょう。 私にとって決定的に大切なことは死後の世界でしょう。天国のために、ただ一つのたましいを獲得することは、私にとって何十年の苦しみの生涯に値します。この世のしこりも、計算も、私からこの目標を奪い去れないでしょう。この世の名誉は私の福音を宣べ伝えることに対する、いかなる妨げともならないでしょう。 私は目に見えないお方、すなわち主なる神に、私の感情は新たに燃えはじめることでしょう。喜怒哀楽に満ちたこの地上は、一瞬たりとも私の思いを支配しないでしょう。これらすべては、永遠のほんの小さな部分にすぎず、いかなる言葉もその小ささを書くことができないほど小さいものでしょう。 私は永遠の世界だけを大切にし、私の周りにいる失われたたましいのことだけを考えるようになるでしょう。なぜならそのたましいは、まもなく永遠の滅びに至るか、永遠の幸せに至かのどちらかだからです。 この地上のことだけに思いをはせ、一時的な幸せを追求し、朽ちゆく財産を得ようとするそのような愚かな者たちのために私は苦労するでしょう。それから私は、時が良くても悪くても次のことを宣べ伝えるでしょう。 『たとえ全世界を儲けたとしても、たましいを損なうなら、何の得になるだろうか』と」 今私は無神論者の考え方として、いくつかの文章を紹介しましたが、その場合「もし万が一、自分が宗教家だったならば」、すなわち別の言葉で言うと、「もし万が一、神がいらっしゃるならば」という条件付の文章であることに注意してください。 いうまでもなく、無神論者は神の存在を否定しているわけですから、そういう条件を実際には全く認めていないわけですが、そういう無神論者でさえ、「万が一」という条件を付けて考えることは可能です。 そうだとしますと、そういう無神論者の言った言葉はすなわち、条件付きの文章は、主イエス様の人生観と全く同じことになることが分かります。そして、私たちも同じ心構えを持つべきです。 何年も前にイギリスで起こった事実を申し上げますと、ジャーズ・ピースという大変な極悪人の一人が、裁判官の前に連れられて来た時のことをお話してみましょう。 彼は略奪者、偽金造り、人を殺した殺人犯として死刑の判決を下されました。彼が死刑台のところに連れられて来た時、一人の牧師が彼の隣に行き、主イエス様の救いの力について語りました。するとこのみじめな極悪人は、牧師の方を向いて尋ねました。「あなたは、そのことを本当に信じているのですか?もしも私がそのことを信じたならばそのことが真理であることを人々に伝えるために、ガラスの破片の上をイギリス中張って歩いてもいいでしょう」と。 前に申し上げました救世軍のブース将軍は、訓練の最も大切な事柄として、「信者一人一人を、一日24時間地獄へやれればやりたい」と言いました。それというのも、信者が悔い改めたくないたましいの結末という恐ろしい現実の姿を見れば、その状態をまだ知らない人々に真剣になって警告し、福音を宣べ伝えるからです。 主が私たちを、あらゆる眠気や無関心さから引き出してくださいますように。「召しにふさわしく歩みたい」という切なる願いがなければ、家庭集会をやりたいと思ってもそれば無意味なことです。それは結局うまくいきませんし、祝福がないからです。 次に第2番目の事柄、すなわち「証し人としていこう」とする意欲について考えてみましょう。これも主が家庭集会を祝福できる前提です。しかし証し人としていこうとする意欲とは、いったいどういうことなのでありましょうか。これについては4つの事柄すなわち、 第1に、愛すること。 第2に、苦しむこと。 第3に、走ること。 第4に、重荷を負うこと。 を、あげることができます。 第1は「愛すること」です。すなわち人間を愛することです。 愛されたくない人は誰もいないでしょう。他の人から除け者にされ、孤立し、絶望的になった人は、決して幸せではありません。 今日隣人愛についていろいろ言われていますが、結局はみな自分自身のことだけしか考えていません。本当の悩みは、見過ごされてしまっていますので、過小評価されています。 人間は「静けさ」と「愛」とをみな切に求めあこがれています。人間は憩いのない者です。人間は財産を持ちたいと思っています。人間は認められたいと思っています。しかしそれらの背後には、「永遠なるもの」「まことの満足を与えてくれるお方」、すなわち「主イエス様」に対する飢え乾きが隠されています。 今日必要とされているものは、キリスト教の宣伝者でも、世界改革者でもありません。ただ過ぎ行くもの、一時的なものだけを追い求めることは虚しいのです。もし私たちが主を第一にし、主イエス様を心から愛し、その動機が純粋であるならば、私たちの周囲の人々は自発的に主イエス様を信じ、主に従う決心をするようになります。 実はこのことが今日1番必要とされていることなのです。私たちの周りにいる人たちは、私たちがその人たちを本当に愛してること、私たちが助けてあげたいと思ってること、その人たちのために存在してること、その人たちのために喜んで犠牲を払うために時間を持とうとしてることに、気がついているでしょうか。 「証し人としていこうとする意欲」とは、いったいどういうことなのでしょうか。今まで学びましたように「愛すること」です。人間を愛することです。 第2に「苦しむこと」です。苦しむとは、主イエスの苦しみにあずかることを言います。主イエス様は群集を見た時、かわいそうに思われましたが、それは羊飼いのない羊のように弱り果てて倒れている彼らを、かわいそうに思われたのです。 「証し人としていこう」とする時、まず正しく見ることが大切です。すなわち私たちの周囲の人々を、主イエス様の目で持って見ることが大切です。すなわち「本当の悩み」を見ること、知ることが大切なのです。 一つのコーラスの中に次のような一節があります。「こんにち、世界が必要としているものはイエスです。主お一人だけが、世界を解放できます」と。 主イエスの目で持って何百万人という人々の現実の姿を見るものは、主イエスの嘆きと同じ気持ちを持ちます。そしてその人は、この世が欲しいものではなく、この世が必要としているものを与えるでしょう。 使徒の働き3章に出てくる乞食は、お金や施しものを欲しがりました。なぜならそうしたものでこの貧乏人は満足したでしょうから。しかしその乞食は、幸運にもその期待を裏切られました。その代わりに彼はもっと素晴らしいものをもらったのです。 もちろん「一時的に過ぎ行くもの」ではなく、「全く新しいいのち」をもらいました。すなわち乞食は自分が欲しかったものではなく、必要としていたものをもらったのです。 周りの人々を配慮する者は苦しみはじめます。エルサレムを思って泣いた主イエス様の苦しみを理解するようになります。エルサレムの町、そして人々がまことの平和のために必要なものを欲しいと思わず、反対に拒んだゆえに、イエス様は苦しみました。 悔い改めて救いにいたる機会を提供されているにも関わらず、意識的にあるいは、無意識的に再三に渡って拒み続けた人々のゆえに主は苦しまれました。 御心にかなう教会とはどのような教会なのでしょうか。それは正しい教えを持ったり、この世の不信仰を裁いたりすることによってではなく、それらの下に身をかがめ、本当に苦しんでいることによって見分けられます。 主なる神の霊は深い同情の霊です。ともに苦しまなければ、決して傷は癒されません。ともに苦しむことのできない者は、決して主の愛を伝える者とはなりません。私たちは、私たちの主の救ってくださる血潮の証し人でありたいと願うならば、私たち自身が苦しまなければなりません。 「証し人としていこう」とする意欲とは、いったいどういうことなのでしょうか。「愛すること」また「苦しむこと」です。 第3に「走ること」があげられます。まず最初に主のみもとに走ること、それから苦しんでいる人々のところに走ることが必要です。 「人間は永遠に滅びる」という知識は、私たちを目覚まし、たましいの救いのための運動へと駆り立てます。私たちがその人たちのために祈っていること、また苦しんでることを、彼らが気付く時、彼らはもはや無関心に留まることはできません。 彼らの足元の土台が取り除けられてしまいます。その結果彼らは主イエス様の御手の中に落ち着くまでは、長い間精神的に動揺を続けなければなりません。 あなたは人々のところに走って行く前に、そしてまた家庭集会を始めようとする前に、まずイエス様のところに走ってください。なぜならたましいを獲得することは人間の行ないの結果ではなく、主なる神お一人のみわざだからです。しかしもし、私たちが主のみもとに走り祈るならば、主は大いなる力を現わしてくださいます。 恐れず、大胆に主イエスの証しをすることができるように祈ってください。主イエス様を十字架につけた世の中で主を証しすることは、決して簡単ではありません。 それは初代教会の信者たちにとっても、決して簡単なことではありませんでした。ですから彼らは祈ったのです。 使徒の働き4:29
と。この祈りは答えられました。 使徒の働き4:31
と。聖霊に満たされた結果は、「彼らは、みことばを大胆に語り出した」ということです。 主に備えられた人々のところに導かれるよう祈ってください。私たちは誰にでも福音を宣べ伝えるというよりは、むしろその備えをしているということが大切です。 「主よ。私は何をすべきか。あなたが望んでおられることをしたいと思います」という態度が必要です。ピリポはこの心の備えができていました。それですから主は導くことができ、用いることがおできになったのです。 適切な時に、適切な言葉を語ることができるように祈りなさい。主お一人だけが、いかなる場合においても何が必要であるかをご存知です。 たましいの救いのために祈ることは、悪魔に対する戦線の布告、すなわち戦いの宣言であるということを覚えてください。 私たちは全く特定のたましい、すなわち一人一人の名前と結びついたたましいのために祈らなければなりません。すなわち一つ一つの祈りの対象が、主にもたらされなければなりません。 時と場所を決めた祈りも大切です。答えが与えられるまで祈り続けましょう。「疑わずに信仰を持って祈りなさい」とヤコブの手紙に書かれています。主から大いなることを期待しない者は、主を侮る者です。 主イエス様はご自分の言葉を必ず守られます。期待できないものでも主から期待しなさい。祈りは人々を救う場合の、主なる神の最も力強い道具です。 「証し人としていこう」とする意欲とは、いったいどういうことでしょうか。「愛すること」「苦しむこと」「走ること」です。 そして第4に「重荷を負うこと」があげられます。失われている人を愛し、苦しみ、走る者は、周囲の「まだ信仰を持っていない人々」に対して重荷を負うことになります。 この重荷は最も重い重荷です。男の方よりもご婦人の方が、このことについてたくさんのことを報告することができるでしょう。主イエス様を信じている多くの奥さまたちは、まだイエス様を信じていないご主人を持ちともに生活する時、全く孤独な拒絶された状態に置かれますが、それに対して教会全体はどれだけの重荷を負ってるのでしょうか。 まことの交わりは、ともに苦しみともに重荷を負いあう備えがいつもできている状態にあります。 ガラテヤ人への手紙6:2
とあります。実際はどのような状態になってるのでしょうか。 吉祥寺集会の一人の兄弟は、いわゆる『統一教会』という異端に以前は関係を持っていました。そしてその後、彼は集会に導かれるようになり、主イエス様を知ることによって救われました。それから彼は何年もの間、集会で忠実なご奉仕をし、会社の中でも聖書の集いをはじめました。 しかし彼はその後横道にそれてしまいました。すなわち彼は、哲学者マルティン・ブーバーによって惑わされてしまったのです。しかしそのとき、集会の中ではこうした一人の兄弟の変化に対して無関心ではありませんでした。 毎朝6時から7時までの間、5人の兄弟が私の住まいに来て、集会に来なくなってしまった兄弟のために、ともに祈り合いました。1年半の間兄弟たちは、奥さんと主とともにこの重荷を担いました。 兄弟は、自分のために1年半祈ってもらったということを聞いた時に、泣き出してしまいました。私たちの素晴らしい主は、彼を回復してくださったのです。彼は再び用いられるようになり、四国の高松に転勤した時、自分の家庭を解放して家庭集会をはじめました。最初の4ヶ月の間に7人の方が導かれ、主イエス様を信じるようになりました。 ここで申し上げたいことは、主イエス様のために他人の重荷を負う者は、必ず報いられるということです。 今まで私たちは「ふさわしい歩み」と「ともなる生活」という2つの点を指摘しました。召しにふさわしく歩むところ、また信者の一致が明らかになるところでは、未信者たちも驚き導かれるようになります。 「見よ。彼らはなんとお互いに愛し合っていることか。なんとお互いに重荷を負い合っていることか」と。これこそ、私たちが主のために導きたいと思っている、この世の前における、信じるに値する証しなのです。 今まで私たちは、「家庭集会の前提条件とは、いったい何なのでしょうか」という質問について考えてまいりました。 第一点は、召しにふさわしく歩もうとする意欲。 第二点は、証し人としていこうとする意欲。 そして、第三点は、幾人かでも獲得しようとする意欲です。 幾人かの者でも獲得しましょう。聖書のどこにでも、全ての人が救われるとは約束されていません。しかし動かすことのできない確かなことは、全ての人が救われることを、主は望んでおられるということです。 ある人は、1人の人をイエス様のために獲得するために、1,000人以上の平信徒と6人の牧師が必要であると計算しました。しかしこれはおかしいことです。私たちの集会では、1ヶ月に1人も主に導かれなければ「いったいどうしたのでしょう。主はなぜ祝福してくださらないのでしょうか。何が主の御手を束縛しているのでしょうか」と、お互いに語り合うようになります。 しかし今日多くの場合は、夜通し働いても何も捕れなかったという状態におかれてる教会が多いのではないでしょうか。主の目標と信者の持つべき目標は、失われたたましいが、主イエス様を通して、いのち、豊かなるいのちを見い出すことです。 主イエス様は、救いのみわざを成しておられたのです。そこで今私たちに与えられている使命は、主の犠牲による贖いを宣べ伝えることです。 今日多くの教会の特徴は次のようなものです。すなわち人々は討論し、組織作りをし、委員会を作り、あれこれと試み、新しい宣伝方法を考えたり、マスメディアに入りこもうと努力したり、大会を開いたり、セミナーを計画したり、そして「主がそれらの活動を祝福してくださるように」と祈ったりします。 しかし、しばしば単純に主の前に静まり、主にみことばを語っていただき、主のご計画を尋ね求めることの方がはるかに賢いのではないでしょうか。 大きなことをして、人々をアッと言わせる気持ちは人間の本性の中に根ざしてます。人は大勢の群集を見ても、その一人一人を忘れがちです。しかし今日最も大切なことは一人一人に対する集中力です。なぜでしょうか。一人一人を集中的に導かなければ誰も救われませんし、そこから信仰の成長もなければ、他の人を助けることもできなくなるからです。 その目的を達成するために、家庭集会は大いに役立つかもしれません。前にも申し上げましたように、家庭集会は福音を宣べ伝える手段であるべきです。 目標は常に「人々が主のみもとに来ること」です。人々が主のみもとに来るべきであるならば、まだ主を知らない人たちがその場にいなければ、おかしなことになります。 したがって家庭集会の前提は、私たちの場合「未信者が必ずいる」ということです。未信者が一人も来なければ家庭集会は止めるようになります。というのは、信者だけが集まると一種の分派作りになってしまい、他の信者の悪口を言うようになりがちだからです。 未信者がいれば、そのような子どもっぽいことのための暇は全然ないからです。なぜならば、私たち一人一人の心からの願いは、まだ救われていない人々が悪魔の力から素晴らしい主の光の中に移されることだからです。 吉祥寺では、一昨年は97人、去年は100人の人が洗礼を受けました。これはおもに家庭集会によるものです。しかしそれにも関わらず、私は「家庭集会というものがこうあるべきだ」と言うつもりはありません。というのは、真似ごとは何の価値もないからです。 家庭集会の場合大切なのは、真似することが大切な処方箋というよりはむしろ草案、すなわち基本構想なのです。ではその違いはいったい何でしょうか。 たとえば、お料理の本の中にはいろいろな料理法すなわち、処方箋が書かれています。一例をあげますと、『コーンミートボール』の作り方をご紹介いたしますと、 まず初めに、ひき肉に塩小さじ1/3杯、小麦を大さじ1杯、こしょう少々を入れ、これを15個くらいのだんご状に作る。玉ねぎ・パセリは、みじん切り。 次に厚手の鍋にバター大さじ1杯半と玉ねぎを入れて、弱火でしんなりするまで炒める。 その中に水半カップで溶いた固形スープの素と、コーン・牛乳を加え、ひと煮立ちしたところに、肉だんごを加え、一度上下返して、汁をかけながら、弱火で煮る。 肉が煮えたら、こしょう少々で味を整え、皿に盛り、パセリのみじん切りを振りかける。 以上。 これは一定の定められた規則で、一種の特許みたいなものです。こういうふうにやれば上手くできあがります。 しかしながら残念ですけれども、私はどういうふうにやるべきか申し上げることはできません。そのことよりも私たちの主題の場合は、主が次のような言葉で弟子たちにお与えになった草案、基本構想が大切です。 マタイの福音書28:19-20
と。すなわちただ単に救いを得るだけではなく、「主の弟子として用いられ、主にしたがう者となるように」と主はおっしゃっています。同じ草案をパウロはテモテに与えました。 テモテへの手紙第II、2:2
と。この時代のための主の基本構想がここに記されていますが、この草案は今日にも当てはまります。すなわち「一人一人のために労する」ということです。「忠実な人にゆだねなさい」。「一人一人のために労しなさい」。 家庭集会とは、教会を建てる一つ一つの細胞のようなものです。ただ単に信者の家族が家庭を提供することだけではなく、多くの信者のご婦人たちもまた主に用いられるようにと家庭を提供しています。それは言うまでもなく、時間と、力と、お金とを犠牲にすることを要求します。一言で言えば、犠牲なしには成り立たないということです。 吉祥寺集会は、なぜ絶えず増大していくのでしょうか。大勢のルデヤがいるからです。 使徒の働き16:15
ある時、私たちは家庭を利用せざるを得ない状態におかれました。それまでの集会所が小さくなってしまったのです。新しく建てるためには、古い家を壊さなければなりませんでした。6ヶ月の間、私たちは自分の集会所を持ちませんでした。もちろん日曜日に集会は、公の場所を借りて行なうことができましたが、それ以外の平日における集まりについては、どうすることもできなくなりました。 そのとき私たちの「ルデヤ」が、すなわち「救われた姉妹たち」が申し出てくれまして、住まいを提供してくれましたので、いろいろな方の家庭で集会を持ちました。 この「ルデヤ」の一人の家では、夫にとって決定的な変換点となりました。1ヶ月、平均何十万円相当のお酒を飲み、麻薬も飲み、しばしばどこかの外国に雲がくれしてしまいました。しかし主は彼に働いてくださいました。 今日彼は、集会の中で責任を持つ兄弟の一人となっています。自分の家で経験した自由な交わりが、3人の子どもさんをも主に導いてくれたのです。この家庭は主を愛し、日曜日の午前中、中高生の50〜60人の集いの場となっています。両親の寝室、子ども部屋、居間、台所も、すべて各クラスの部屋に使われています。 使徒の働き5:42
すなわち初代教会の人たちは、「宮」すなわち会堂だけではなく、家々でも集会をしていました。これこそ信者たちの「万人祭司制」です。 主イエス様は、小さい集いのことを次のような言葉で言い表しておられます。「ふたりでも三人でも、わたしの名によって集まる所に、わたしもその人たちのまん中にいます」と。 信者たちが迫害された全ての時代の為政者・権力者たちは、信者たちが家家で集まることを非常に嫌がりました。なぜならば主の御名によって、信者たちが「ふたり・三人」集まってる場合、為政者たちは、信者たちの集まりの実態を全体国家の統制力によって調べることができないからです。 あらゆる偽りの宣伝や迫害にも関わらず、使徒たちの交わりは、すなわち家家で集まる人々の集いは、さらに存続しています。使徒の働きから今日まで。 家庭集会は、自分勝手に「集まりの中心になりたいから」というような、不純な動機で始めることは許されません。そうではなくて、集会全体が、教会全体が祝福され、接触を持つために、しかも新しく信仰に導かれた人、信仰の歩みを始めた人に霊の糧を与え、まごころによるあたたかさが得られるために奉仕しなければならないのです。 多くの場合、家庭集会を通して信仰に導かれ、そこで求めてる人々は、主イエス様の救いの素晴らしさを経験します。また家庭集会は、しばしば信者たちにとって、霊的な成長の場でもあります。 家庭集会は、あたたかい個人的な雰囲気を提供すべきです。多くの未信者は個人の住まいに招待され、自由な会話の機会を与えられ、お茶とお菓子を通しての交わりが多くのことを橋渡ししてくれます。 重要なことは一人一人を大切にすることであって、ショックを与えるようなことは慎まなければなりません。そのことを明らかにするために、一つの例をあげてご説明してみましょう。 かつて、だいぶ前のことになりますが、家庭の中が滅茶苦茶になってしまった家族がありました。そのご家族のお宅に訪ねた時、私たちは最初に聖歌を賛美したり、祈ったり、聖書を開くこともしないで、短い映画をお見せし、その後で自由な話し合いをいたしました。その結果、そのお嫁さんが主を受け入れるようになり、主に仕えられる生活を続けられるようになりました。 家庭集会で大切なことは、私たちが持っている知識を人々に公にすることではなく、何らかの援助を与えることです。すなわち人々は、私たちがしっかりとした土台の上に立っていて、精神的な支えと、まことの平安とを持っていると感じることが大切です。 大抵の人々は、集会所にまた、教会に来る心の備えを持っていません。ですから私たちはそれらの人たちのところに行かなければなりませんし、個人的な伝道、個人的な話し合いが、最も有効な伝道方法なのです。ペテロの手紙第Iによると次のことが書かれています。 ペテロの手紙第I、4:10
と。住まいもまた一つの賜物であり、それを通して有効な奉仕が成されます。 聖書に出てくる多くの表現は、未信者にとって馴染みの薄いものであり、そのため正しく理解されなかったり、全く誤解されたりすることが少なくありません。それに対して小さなサークルですと、その問題が解決され、個人個人親しみ深い言葉で、聖書の真理を解き明かしてあげることができます。 「まことの愛」は、いろいろな方法を作り出してくれます。失われたたましいのために、「主イエス様の愛」を持って苦労することが大切です。 個人の住まいの気持ち良い雰囲気は緊張感をやわらげ、個人的な接触を作り出してくれます。家庭集会を通してまず主に結び付けられ、それから「集会」信者の群れである「教会」につながるようになります。 |